Endless SHOCKは堂本光一そのものだった話

一生見れないと思っていたendless SHOCKの席をご用意されたので映画館へ見に行ってきました。その後3日連続で見ることになるとは知らず…
想像を絶する体験(鑑賞ではなく体験だった)をしたので記録。だらだら長いです。

 

私のスペックはKinKi Kidsはお茶の間ファン。ファンほど詳しくはないけどずっと好きなグループ。ソロは2人とも追ってないけどそれぞれすごいのは知ってる。映画(洋画)大好きで映画館は第2のホーム。ミュージカル映画は好きだけど舞台はあんまり興味なし。

 

ドキドキしながらの上映開始後、オケピの内側が映り、チューニングからの始まりに期待と信頼がいきなり爆あがりに!本当に舞台を見に来てるみたいに始まる前のあのワクワクが高まる!ここから見せるってことはこの作品はただの映画ではないって言われているようで光一監督流石。
これ2回目以降知ったんですけどovertureはSHOCKメドレーじゃん…こんなの2回目以降は泣くやつじゃん…これから始まるのに走馬灯流れるじゃん…計3回見たんですけど2回目以降は大体overtureから涙ぐんでました(早い)
かーらーの!オープニングどーんでセンターに1人佇む光一くんの圧倒的存在感!スター!オープニングからストーリー始まって幕が閉まるまで、帝劇のセンターは光一くんのためにあるんだと100万回思いました。こんなにセンター似合う人いる???

SHOCKについては毎年WSで流れる、階段落ち・フライング・激しい殺陣・太鼓くらいしか知らない一般人だったので、どんなトンチキなんだ?と思っていたけど、ストーリーはずっとシリアスで重く、普遍的なクラシックささえ感じる内容でした。ただ車が飛ぶのはジャニさんのトンチキ演出の名残かなって思いました笑

 

いきなり上から登場するコウイチが落ちそうになる演出で始まるの、スタートダッシュが過ぎる!好き!一点吊りでブンブン飛び回りながら、ガチガチではなくしなやかで美しい姿勢のまま笑顔で歌う光一くんは妖精なのかな???少なくとも人間ではないな…?
コウイチ目線のカメラワークが映画ならではで良かったし、音響も5.1chを活用して声が円を描いていて映画でしかできないことを見せてくるのは流石…舞台の魅力を損なわず、かつ映画にするメリットを出してくるのは映画に対するリスペクトだと思うので、そういう所に光一くんのプロ意識を感じます。
ここのフライング、光一くんのスーパー技術はもちろんサポートしているふぉゆの2人がスムーズでめちゃくちゃ格好いい。さっとつけてさっと外す。光一くんの命を預かっているとても重要な仕事なのに、そんなこと感じさせない優雅さ。凄すぎる。
肩ポンポンは安全確認のためってテレビで見たけど、それさえコウイチ頑張れって応援するコシオカの演出みたいに見えるんだから上手い。そして重力を一切感じさせずにフワッと地上に舞い降りる光一くんはやっぱり妖精だし受け止めるふぉゆが格好いい。ふぉゆはとにかく始終格好良くて信頼と安心が半端なかったです。

 

 今回のライバル、上田くんのことは本当に全然知らないけど存在2次元ですね!舞台映えする派手な顔立ちに歌声も2次元で格好いい。登場したときの舌ペロは数ある舌芸(?)の中でもダントツに好きです!キャーーてなるわ、こんなん!みんな好きなやつ!!!!
散々治安悪いと聞いていたタツヤ、実際見てみると思春期のティーンかな?って感じでキュートで和んでしまったので、これまでのライバルが上品だったんだなあ、きっと。

SHOCKは圧倒的コウイチの存在感で成り立っているけど、ストーリーの主軸はライバルで進んでいるように見えたので、ライバルによって色が変わっていく面白い脚本だなと思います。歴代のライバルも見たいよー!

 

 オフ・ブロードウェイで頑張るカンパニーのアットホームな感じがとても明るく幸せそうで、後半にくる怒涛のシリアスを思うと少し切なくもなります。
歌はどれもキャッチーで耳に残りやすく、優しく綺麗なメロディが多くて口ずさみたくなる曲ばかりでした。
リカ役の梅田さんの歌声を初めて聴いたのですが、すごく上手い上にコウイチとのハモリが相性抜群で最高に綺麗で大好きONE DAY。

 

コウイチはわざとらしいくらいにニコニコヘラヘラしていて次は何しようって新しいことを考え突っ走っているように見えるけど、本当はみんなが前に進むために進めるために必死だったせいで孤独になっていて辛かったです。みんなのこと考えれば考えるほど気持ちは遠ざかっていく。

ストーリーの筋的に観客が感情移入するのはタツヤで、タツヤに魅了されればされるほど、同調すればするほど、コウイチの輝きに圧倒されていく流れが巧み。むしろタツヤが主役でコウイチがヴィランくらいの立ち位置なんですよね、振り回されっぷりを見てると。

SOLITARYとか光一くんの十八番なマイコー感じる曲調・ダンスでめちゃくちゃ格好いいんだけど、これタツヤの見せ場なのにこんな完璧に踊っちゃって出遅れとかそういうの置いといてもタツヤ立場ねぇぇぇて思っちゃう。つらい。
ちなSOLITARY、黒ジャケットに赤い下地、赤いグローブとか最高すぎて、ありがとうございます。ラスト近くにリカと重なったダンスで、リカの赤い手が脇から出てくる演出妖しくて大好きです。あとタツヤの代役するというコウイチに頷くリカが可愛い。
すごい人数が交差しながらのダンスも圧巻。この圧巻は最初からずっと続いているので、慣れるかと思いきや毎回違った形で出してくるのでその都度圧巻されるよ!

 

 幕間、みんなの気持ちがバラバラで本当につらい。タツヤだけじゃなく、演出について意見したテラニシも、もう次に行こうとしているコウイチにやっと今の公演が定着したのにと焦るリカも、元の劇場に戻った方がいいかもと言うミナトも、タツヤを止めきれないとコウイチに訴えるマツザキも。こういうときみんなに声かけて切り替えるコシオカのリーダーシップが格好良かった。
舞台に立つなとタツヤに言うコウイチは何かに取り憑かれたみたいに怖くて、オンの先にあるものを探しているうちに迷宮に入ってしまったのかなと思わせます。オーナーが「コウイチ」と呼びかける声はいつもすっごい優しくてBevelly(この表記格好良すぎ)さんの愛情をとても感じます。周りが見えなくなったらおしまいという言葉はコウイチもにタツヤにも当てはまっていて、さらにそれを分かっていながら何もできないでいる周りのみんなの気持ちも分かるのでつらい。割とずっとつらいよね、SHOCK…こんなシリアスだったとは知らなかったよ…

 

 緊張のまま始まる殺陣。劇中劇が多いから演出なんでもありなのがSHOCKのストーリーのいいところだと思いました。劇中劇と言ってしまえば車飛んでもフライングしても太鼓叩いてても無問題!
着物のリカ綺麗~!あんな重い着物で優雅に舞うのすごい。ていうか男性と同じレベルで踊っているの多くてびっくりします。
ヴィランやらせたらダントツのタツヤ、もとい上田くんハマりすぎててもうみんなこの時点で推しだよね?わかる私も!て何回も思うのにコウイチ出てきた途端そっちに全部持っていかれるの何。感情を操られている…脚本家の思うまま…光一くんの思うまま…

放った矢をズキューン!て受け止める演出、THE舞台!て感じして(語彙がない)素敵だった!プロの本気オンパレードのSHOCK、その中でも殺陣のシーンは特に圧倒されます。あの大人数で長時間の殺陣、さらに縦横無尽に動き回るセリ、なんかのアトラクションかな?!てくらい舞台がずっと変形しまくってて、この人たちは一体何をしてるんだ…?て唖然としてしまう。演出が鬼。常に目が足りない。コウイチ越しのタツヤとか、2人して刀ブッ刺すシーンのアオリとか見所が多すぎる!


そしてついに、ついにあの大階段が現れた…!

多分日本人のほとんどが知っている、ここから堂本光一が転がり落ちるということを。その階段がついにー!うわー!あれが来るのか…!とめちゃくちゃドキドキし出す。一体なぜ落ちるのか知らなかったので固唾を飲んで見守る…!
階段登る前に一度力尽きそうになり倒れかけ、直後に起き上がる動作、瞬発力のいる動きでびっくりした。鎧つけてあの動き…だと…?
劇中劇の佳境シーンで真剣にすり替えられたことに気付き、激怒するコウイチ。あとでパンフの光一くんの解説読んでより理解できたのですが、命かけてる本番中にあんなことされたらそら激怒するし、観客を前にした本番中では理性ではしないこともしてしまうだろう。コウイチの「続けろ」という叫びはコウイチに取り憑き孤独にしていたものの正体だったのかもしれない。
真剣を受け取ったときのコウイチの息遣いや混乱、怒りがダイレクトに伝わるカメラワークは温度さえ感じる生々しさがありました。階段落ちの角度は、本当は正面から見たかったけど横からの角度は映画しか見れないからよかった。
余談ですが、インスタ配信のSHOCKを先に見ていたので、転がり落ちたコウイチが「ハイ!終わり!\(^o^)/」て起き上がってくれるのをちょっと期待してしまいました。んなわけない。

 

階段落ちで1幕終わるってどういうことなの。展開が急カーブすぎるよコウイチ…て思ってたらスリラーオマージュするやん?!マイコー再び!観客に心の休む暇を与えないendless SHOCK!
真っ赤な十字架に貼り付けられる光一くんの似合うことよ…光一くんのビジュアル美しすぎて2次元(非現実)に勝るのがすごい。ゾンビダンス楽し〜!吊り下げダンスのときにコウイチの見せる苦しげで気怠げな表情めちゃくちゃエロくないです?!あのされるがままな感じが!なんていうか!ね!!!!!私普段光一くんには歌ってても踊ってても人間的な色気を全く感じないのですが(すみません)ここはヤバかった!
そして怒涛のシェイクスピアが幕を開ける。コウイチがひたすらタツヤを畳み掛けるように責める。劇中劇のはずなのにいつの間にか焦点は自分に当てられています。タツヤの絶望と葛藤、苦しみ、後悔をシェイクスピアで表現するのも上手い〜ベタな演出かもしれないけど日本人にシェイクスピアは馴染みが浅いので新鮮に感じられました。ジャニさんの言う、誰が見ても楽しめる構成。
ここで私が最も衝撃を受け、これを見るためだけに3回見たと言っても過言ではないシーンが来ます。
それまで引きだったのが、コウイチのアップになり、「裏切り者に死を……」と言った後、何かに気付いたように一瞬止まるコウイチ。その視線だけがスッと下に降りてタツヤを睨め付けます。
こっっっっっっっっっっっっっわ!!!!!!!!!!
怖い!!!!!!!!ただ目線を動かしただけなのにこの迫力と恐怖!!!!!!!

美しいって恐ろしいと同義語かーーー!!!!!と心で絶叫しました。そらタツヤ泣くわ!!!!こんなん生で自分に向けられたら腰抜かすよ!!!!怖いよーーーーママーーーー!!!!!でもすごく美しくもあったんですよね…光一くんの美貌は儚さや冷たさの表現が際立っている気がします。


あのセリフを噛まずにハッキリと話すキャストの皆さん、これは舞台なのだと改めて認識させてくれます。正直邦画とか何言ってるかわかんない時ないですか?日本語なのに聞き取れないとか私は結構あるから字幕欲しいと思っちゃう。でもSHOCKは舞台なので一言一句あの早口でも叫んでても聞き取れる素晴らしさ。
コウイチにカンパニーのみんなに責められ最後は殺してしまう悪夢に苛まれ続けるタツヤ、可哀想すぎる…自分が招いた事故とはいえ、そこまで追い詰められていたんだよね…タツヤ…(同調)
彼がシェイクスピアの夢を見たのは、生前にコウイチがやりたがっていたからというのもあるだろうけど、みんなの上演をこっそり見に来ていたからではないかな。会ってくれないと言われていたけど、タツヤがみんなのことを気にかけないわけはないと思うので、そうかもしれないなと3回目見たときに思いました。こうやって行間を想像させてくれる物語は素敵ですよね。

 

帰ってきちゃったコウイチ、ピアノの上に乗る身体の小ささと体幹に地味に驚かされる笑
オーナーと踊っている後ろでタツヤたちも同じダンスを踊ってるのに、楽しそうなコウイチとは正反対に煮詰まっているタツヤとの対比が際立ちます。こういう演出好き!

 

ふぉゆに最もハードなダンスナンバーと言わしめるhigherで舞い戻ってきたコウイチに驚愕と屈辱に苦しむタツヤ。何があってもショーは続けるというコウイチの想いは受け継いでいるのに、誰よりもコウイチの怪我を心配し後悔しているのに、いざ戻ってくると受け入れられないタツヤの気持ちが痛いほど伝わります。自分と同じ曲をこんなふうに完璧に歌いこなされたら嫌がらせかよ!!ってなるよね。ここのコウイチはナチュラルにひどいなと思います笑
Higher、みんなグルッグル回転しながらガンガン踊ってて見応え最高なんだけど歌声が全くブレない光一くんどうなってんの?高音がすごく綺麗に出ていて光一くんの声とめちゃくちゃ合うな、この曲!
We should get together now!で終わるhigherの歌詞が突き刺さる…

 

コウイチの死を受け入れることが、今までみんなが苦しみ傷ついてきたことを受け入れることにもなってしまう結末、わかっちゃいるけど死んだら何もならないよ!おしまいだよ!と空気を読まずに叫びたくなる。死なないと分からないなんてそれはもう手遅れって言うんだよ…でも死を目前にしてなお舞台に戻ってきたコウイチの想い、ステージを守り続けてきたタツヤの想い、コウイチについていくと決めていたリカの想いを考えるとこれがハピエンであると言い聞かせずにいてどうすればいいのかとも思います。

リカはずっとコウイチについていくヒロインとして紅一点の役割を担っているけど、そろそろ「女性」として求められる立ち位置から解放してあげてほしくもあるように思います。そもそもキャストはみんな本人たち自身の名前を使っているのにどうしてリカだけ「リカ」であり続けるのか。それは「女性」であるがゆえに個性を消されているからだと感じてしまう。もう世は2021年。良い舞台を作るためにキャラクターのあり方もより良くしてほしい。

リカはコウイチにある意味依存しているほどの信頼を寄せ、何が良いのかも全てコウイチの考えに沿っていたけど、誰よりも早く彼の死を受け入れ理解しています。自分たちは前に進まなくてはならないと、初めてコウイチに訴えかける。リカの成長であり自立でもあるこのシーンは本当に素晴らしいです。素晴らしいからこそ「私、間違ってないよね?」とコウイチに問いかける言葉も、コウイチに認められることが全てではない世界を知った言葉に変えてほしいなーとも思います。カンパニーにとって、タツヤにリカにとって、コウイチがいる世界が全てだったけど、これからは彼がいない、新しい世界を生きていくのだから。

 

もう一度「コウイチ」のショーに立ちたいと言うタツヤとの最期の共演が胸熱すぎて、今までの2人のショーとは全く別物に見えます。心が通い合っている2人の輝きが眩しくて泣けてくる。
ここから命を削って舞台に立つ、命の輝きを表現しているシーンに入っていくのだけど、リアル光一くんの寿命が1公演ごとに減っているのではなかろうかと心配になるくらいノンストップ全力疾走なんですよ。最初からそうだったのに後半めちゃくちゃ加速してて止まらないんですよ。
美しい赤い布がまるで生きているかのように動くのはどうなってるんでしょうね?何回見てもツインの布がシュッと奥に吸い込まれていく様はCGに見えます。

夢幻の衣装、ストレートラインの白いシフォンがふわりと舞う姿はプリンスのようでありプリンセスのようでもあり、とても高貴でそこに性を感じさせません。前にも書いたけど、光一くんの魅力は良い意味で「性」を感じさせないところだと思っていて(本人の意図はわからないけど)、男でもなく女でもなく、そこに存在する堂本光一という「人間」の「生」が美しいなあと思うのです。知らんけど。


布フライング、とてつもなく美しく儚いのに、圧倒的エネルギーで飛び立っているのすごい。あれ思いついたの誰?そして実行するのなに?光一くんて保険入れるのかな、こんな危険なことしてて…
ひとつひとつのパフォーマンスがそれだけで成り立つようなプロ仕様なので和太鼓の連弾まで見せてくれて贅沢がすぎる。お値段以上すぎる。この後いきなり舞台にみんな勢揃いしてユニゾンの動きする一体感はカタルシスが半端ない!
後半は隙あらばフライングしていて、コウイチの生命を越えた力を表現しているのかなと感じました。2階席の度真ん中をご用意される映画最高。この後一緒に飛んでくれるインスタライブのコウイチを思い出す…


ラダーフライングで飛び立つコウイチの背は、客席からでは絶対見れない角度。かつ、この姿はタツヤたちが一瞬たりとも目を離さず見つめているコウイチであって、そのことに泣けてくる。太鼓を叩きながら彼らはずっと飛び立つコウイチを見上げている。スポットの光に向かって飛び立つコウイチはまるで天に昇っていくようで、その存在の儚さや、決して手の届かない高みにも思えて最高のカメラワークでした。
このシーン、上でラダーフライングしてるわ、タツヤたちは太鼓叩いてるわ、その後ろでドラムスが実はすごいパフォーマンスしてるわで、目を何個所持すれば良いのかわからない。ずっとそうだけど、本当に目足りない。
夜の海で消えていく存在とわかっていてなお、踊り続ける姿に一気に涙腺が崩壊して毎回マスクびしょ濡れになるんですよね…そしてcontinueでそれぞれの心に寄り添い歌うコウイチ。コウイチだけ別の歌を歌う姿に、彼の存在がもういないことを表していて嗚咽。やっとみんなの心がひとつになったのに、なんでコウイチ死んでしまうん…?
大空が美しい、届かなくても、かつてそこにいた気がするから。手を伸ばし掴み取ろうとしていた星にコウイチ自身がなってしまったのだろうか。

 

これ脚本、演出、主演の全てが堂本光一と言うことが恐ろしいんですよね。その才能はもちろん、これを考え演じているのが本人で、しかも役名は本人の名前って。本人はあえてコウイチを明るく演じることで自身との線引きをしているのかもしれないけど、作品自体が光一くんが届けたいメッセージだから色々考えるなと言う方が無理な話で。自分にしかできないことをと突き進んでいく過程にSHOCKが生まれ、光一くんの人生の一部になっているこの舞台を一度経験してしまうと、目が離せなくなる。それは彼の努力と魅力と人柄なんだろうなあ。endless SHOCKは舞台でもミュージカルでもなくSHOCKという新たなカテゴリを築き、それは堂本光一でもあるのですね。

 

今回の映画化にあたり監督までする光一くんの全部自分でやる!っぷりにやっぱりSHOCK=堂本光一だなと再認識したのですが、SHOCK初心者にはとてもありがたかったです。カメラワークで誰の見せ場か何に注目すれば良いのかよく分かりました。舞台だとそうはいかないけど演出家自身が監督だから伝わりやすい。何箇所か、あーここは引きで全体みたい!てシーンあったけど、そこは生で見にきてねと光一監督に言われている気がしました。
今回初の映画化で見せたい場面たくさんあった故であろう、全体的なカメラワークの統一のなさは仕方ないけど、これ本当に毎年映画化してくれたらとんでもないものになると思うので…!頼みます!
光一くんが言っていた、コロナ禍「だから」仕方なくの選択ではなく、「だからこそ」生まれる新たなものに少しも手抜きはしないし、むしろより良いものを作ってやるという意欲を映画化に感じて、映画好きとしてもそれが嬉しかったです。エネルギーは生の舞台が圧勝するけど、表情や演出の細やかさはやっぱり「寄り」じゃないとわからない部分もたくさんあるので、舞台の良さと映画の良さの対比がとても巧みな作りでした。

今回の映画化で初めて見る表情や動きが、出演者の方々でさえもたくさんあったのではないでしょうか。常々「舞台は生がいい」と映像化を好まない人だったのに、いざ映像化するとなればその分野の最高のかたちで出してくる光一くん、すべてにリスペクトがあって信頼できる。
正直ここまで楽しめたのは普段見慣れている「映画」の力はすごくあったと思っていて、映画だから親しみを持てたし見に行こうかなと足を運んだ。きっとそんな観客はたくさんいたはずです。普段見ないミュージカルだし日本一取れないチケットだし東京まで行かないといけないし、世間一般にはハードル高すぎるんですよねSHOCKって。
でも今回の映画化でこんな素敵な舞台を見せてもらえて、人生を豊かにしてもらえました。

日本全国に席を用意してくれて、ありがとう光一くん。

 

しかしこんなすごい舞台を今まで見れなかったなんて人生の損失すぎるよ〜〜歴代のライバルも全部見たいよ〜ライバルと言えば上田くん、めちゃくちゃ良かったですね。感情爆発が多くて幼く見えてしまったので、これから続けて演じることでタツヤの変化も見ていきたいと思わせる演技でした。
後輩だけじゃなく光一くんと同い年のライバルも見てみたいです。ていうか2人は同い年くらいの設定ですよね?どうしても後輩だと立場的に先入観が入っちゃうし対等感が減っちゃうので同い年頼む〜!
eternalもめっちゃみたいです。好きになった作品の続編あると知りながら見れないなんて辛すぎない???endlessを見たときも見終わってすぐまた見たい!て思ったから今まで舞台を見てきた人たちどうやってその欲求に耐えたの?映画だから連続して見ることはできたけど(それでも同じ日に2回は見れなかった。見るだけで体力消耗するしケツが死ぬし号泣するから水分補給必要)舞台は無理じゃん?チケットは即日完売だし。みんなよく耐えて生きていたね????毎日見たいよね!!!!映画も2週間と言わず一ヶ月は上演してほしかったし、ブルーレイ化を本当に本当にお願いします。


以上、まとまりのないendless SHOCK体験記でした。
もしここまで読んでくださった方いたら、ありがとうございます!
SHOCK最高!!!


追記:光一くんが作曲した曲が思いのほか多くてさらに慄いています